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『シープ・ザ・チープ』第九話。

バチン!

という音と共に、地下マーケット会場が暗闇に包まれた。

「わ、わ、何々!?停電!?」

シドが慌てふためいていると、二つの黒い影がふっと消えた。

そう、ベルゼとロイだ。

「え、えぇ!?何!?意味分かんないよ!」

そこにあの少年が現れた。

「お前さ、オーラ使えないの?」

「あ、その声はさっきの…」

「オーラを目に集中しろよ、今何が起きてるか分かるぜ」

「オーラを目に…?」

シドは言われた通りにオーラを目に集中させた。

すると、ぼんやりだが、確かに今何が起きてるか分かった。

「うわっ!ベルゼに拳銃向けられてる!」

すると少年はこう言った。

「あれ、お前の仲間か?それなら早くやめさせた方がいいぜ?相手はマフィアだ。敵うわけねー」

「電気はまだか!」

と、怒号を響かせているマフィア達の間をかいくぐってベルゼ達はお宝をポイポイと地面に捨てていた。

「あー、あれ俺の壺」

少年の壺もポイッと地面に投げ捨てた。

「き、貴様ー!」

ピシュン!

マフィアの一人がサイレンサー付きの銃をベルゼに向けて放った。

だが、その弾丸はベルゼをかすめて、後ろの壁に突き刺さった。

「くそっ!くそっ!」

ピシュンピシュンと何発も銃を撃つが、ベルゼに一発も当たらずベルゼは次々にお宝を投げ捨て続けていた。

「おい!予備電源はまだ付かんのか!?」

「は、はい!それが電源全てに細工が仕掛けられていて復旧は無理です!」

「何だとォ!?とにかくあの男を取り押さえろ!」

ワーっとマフィア達がベルゼに向かって行った。

もちろんチャカ、ドスなどを装備している訳で丸腰のベルゼには不利に思えた。

だが、ベルゼの前に一人の大男が立ちふさがった。

「な、何だ!貴様もあの男の仲間か!?」

「だったらどうする?」

「だったら…、殺すのみだ!」

一人のマフィアがドスを振り上げ、振り下ろした。

「バーニングデストロイ!」

ジュッという音と共に、ドスは持ち手だけを残してどろどろに溶けていた。

「ひっ!まさかオーラ使い!?」

「あいよー、お宝奪還完了~、ロイ。もういいぞ、メイスもお疲れ」

「…おう」

「あいあい~」

「あの女!?」

オーラを目に集中していた少年はとっさに声が出た。

「お宝全部あの服の中にしまいやがった!」

「え?だってメイスさんリクルートスーツだったよ?」

シドは不思議そうに問いかけた。

「バカ、ありゃオーラを込めて作った特注品だよ、…そうか。その手もあったか…」

「その手も…って、もしかしてキミもお宝盗みに来たの?」

「壺が高値にならなかったらな、それよりお前これからどうすんの?」

「どうするって?」

「だから、どうやって逃げんだよ?多分もう建物の周りはマフィアで固められてるはずだぜ?」

「そ、そうだね。どうするんだろう?」

「お前仲間じゃねーのかよ!?どうするかくらい聞いとけよ!」

「ご、ごめん」

「別に俺に謝られてもなぁ、お前自身の事だから」

すると、ベルゼが近づいてきた。

「おー、帰るぞ」

「どうやって?」

「俺の能力を使えば簡単なこった」

「ベルゼの能力!?」

シドはベルゼの能力をずっと気になっていた。

おそらくよっぽどの能力だろうと考えていた。

じゃなきゃ盗賊団のリーダーになれっこないと思っていた。

だが、ベルゼの能力はシドの考えていた能力とは違った。

 

『シーフ・ザ・チープ』 続く

 

***

 

今日のあとがき。

ダメだー!!

ベルゼの能力思いつかねー!

でもどうしよう。

もう次回までには考えないと。

どうしよう、どうしよう…。

まぁ、寝ながら考えよう。

それでは今日はこの辺で。

でわでわ~。

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