『シープ・ザ・チープ』第十話。
「俺の能力…それは」
「ごくり…、それは?」
「ダッシュで逃げる!!」
「は?」
シドはポカーンとした。
「ほれ、付いて来い。リクが脱出口見つけてくれてるはずだからな」
シドは困惑した表情でベルゼに付いて行った。
「(ベルゼ、こっちこっち!)」
リクが手招きをしていた。
「この排気口は直接表に繋がってる。出るならここだ」
「おっし、んじゃ行くぞ」
ベルゼの後に続き、シドは排気口を這い出た。
「こっから先は裏道を通っていくよ」
「はっはっはー、この俺様を捕まえられると思うなー!」
「バカ、ベルゼ声デカい。ホラ、メリーとメイスも早く。ロイが足止めしているうちに」
「うーん、狭いよぉ…」
「あんたのその胸切り落とした方がいいんじゃない?」
「むっ、今のは世の巨乳達を敵に回したよ!」
「はいはい、すいませんでした。どーせアタシは貧乳ですよ」
「おい、何か会話がエロくね?俺も混ぜろよ」
「アンタは中二か!」
メリーがベルゼに裏拳をかました。
「よっと」
それをさっと避ける。
「痛っ!」
ベルゼが避けた先にあの少年が立っていた。
「あれ?お前あの会場にいたガキじゃん、何してんの?」
「俺の壺返せよな…」
少年はメリーの裏拳を食らった鼻をさすりながら言った。
「あん?どの壺だ?いちいち盗んだもん覚えてねーよ」
「返してもらうまで地獄の底まで付いてくよ」
「はぁ~、勝手にしろよな。んじゃ、行くか」
「行くってどこに?」
シドが言った。
「ん~、ここから一番近い裏ルートの買取の店まで10キロはあるね」
リクがマップで一番近い裏ルートの店を探していた。
「んじゃ、そこまで行くぞ」
「移動手段は?」
少年が問う。
「んなもん徒歩に決まってんだろ」
「マジかよ…」
「10キロくらい余裕だろ、若いんだから」
「お前よくこんな奴らとつるんでられるな…」
「はは、これからは仲間だね。よろしく。えっと…」
「カイル…」
「よろしくね!カイル!」
シドはようやく出来た友達に握手を求めた。
「やめろよ、俺は壺を売る為に付いてくだけだ、お友達ごっこしてる暇ねーんだよ」
「…そう」
シドはがっくりと肩を落とした。
「…わーったよ、壺が売れるまでな」
そういうとカイルはシドの手を取って握手をした。
こうして地下マーケット場でカイルと名乗る少年が仲間になった。
「さぁ、ぐずぐずしてる暇無いよ。ちゃっちゃと歩こう!」
「何だ?急に元気になってよ」
「へへ…、俺にも友達出来た」
「変な奴」
『シーフ・ザ・チープ』 続く。
***
今日のあとがき。
いや、あとがきとか全然関係無い話なんだけどさ。
まじ恋の体験版出来ないんですけどー!
散々待たされた挙句にマシンスペックが付いていかないという萎える展開。
ちくせう…、新しいPC買うか…。
いやでも待てよ。
PS2に移植という可能性も無いわけも無い。
ここはじっくり待たせてもらいますよ、みなとそふとさんよぉ。
頼むから売れてくれ!
そしてぜひ移植されてくれ!
でもPS3に移植とかは勘弁。
それでは今日はこの辺で。
でわでわ~。
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