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『シーフ・ザ・チープ』第八話。

地下マーケット会場に着くと、そこは明らかにその筋の方々が大勢居た。

しかし、そこにはシドと同年代くらいの少年が居た。

少年は椅子に腰かけ、退屈そうにジュースをすすっていた。

「ね、ねぇ…ベルゼ。あの子もその筋の人かなぁ?」

パンフレットを熱心に見ていたベルゼが同じ方向を向いた。

「あ~ん?何だぁ?ガキじゃねぇか。しかもシドと同じくらいじゃねぇか?」

「だよね?俺みたく誰かの付き添いかな?」

「しらねぇよ、えっと、宝剣、宝剣っと…」

ベルゼはちらっと見て、またパンフレットに目を戻した。

「(ちょっと話しかけてみようかな…)」

そう思ったとき、少年と目が合った。

「何?」

「あ、こんばんわ。あの、見に来たの?地下マーケット」

「そうだよ、俺んちからパクってきた壺売るんだよ」

「えっと、俺シドっていうんだ。キミは?」

「………」

少年はこれ以上喋る気は無いみたいだった。

「あはは…、ごめんね。壺高く売れるといいね。それじゃね」

そうしてシドはそそくさとその場を後にした。

「…何だ?あいつ…」

シドはせっかく友達が出来ると思っていたのにまったく相手にされずがっくりと肩を落とした。

ベルゼ達の元に戻ると、ベルゼ達は渋い顔をしていた。

「どうしたの?」

シドが問うと、リクが説明してくれた。

「う~ん、あの宝剣実はさ、偽者だったんだよ。鑑定士がさ、そう言ってた」

「ちくしょ~、どうりですんなり手に入ったと思ったんだよなぁ…」

ベルゼの方がシドより何倍も肩を落としていた。

「…あはは、じゃあもう帰るの?」

「こうなったらここにあるお宝全部かっぱらう…」

「ちょっ、ダメだってば。ホラ、その筋の方々ばっかりじゃない!何かもうベルゼの目が『宝』になってるけど絶対ダメだからね!?」

「無駄だよ、シド。こうなった時のベルゼはもう止まんないからさ」

リクが呆れながら言う。

「マップ!」

リクが地下マーケット会場の地図を出して、非常口やら脱出口を探し始めていた。

「どうなるんだよ、このマーケット…」

「おし、メイス。いつもの頼むぜ」

「ほいほい~」

そう言うと、メイスは会場の人ごみの中消えて行った。

「んじゃ、メリーも頼む」

「リク、配線版どこ?」

「えっとね、地下1階のここにあるよ」

「サンキュ、そんじゃまた後で」

そういうと、メリーもその場から離れて行った。

「よーし、んじゃロイもいつも通りな?」

「…任せておけ」

「へっへっへ、んじゃ、チープなショウの始まりだ…」

 

『シーフ・ザ・チープ』 続く。

 

***

 

今日のあとがき。

さて、今日は新キャラも出てきました。

シドと同い年位の少年。

ハンターハンターで言うところのキルア(言っちゃった!)

さて、この少年は敵か味方か!?

そしてベルゼ達の企ては成功するのか!?

次回乞うご期待!

それでは今日はこの辺で。

でわでわ~。

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